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3年越しの春を待ちわびて

もうすぐ春ですね。春は卒業の季節。


中学生や高校生の皆さんは級友と共に過ごした3年間を思い出に 、新しい道を歩むことになります。




思い起こせば3年前の春。突然のコロナ禍で世の中がパニックになりました。


当時、各地の学校で予定されていた卒業式が中止や縮小となり、せっかくの晴れの門出が思うようにできなかった学校も多くありました。


そして、その頃から始まったマスク生活の日々。


登下校や授業中はもちろんマスク。会話は必要最低限で。給食の時間は各自机で前を向いての黙食。


本来なら明るい笑顔と楽しい会話にあふれるはずの学校生活が一変して、静かで抑制的なものとなりました。


「マスクをとった友達の顔を見たことがない。」


「恥ずかしくて人前でマスクをとれない。」


「マスクをしていないと落ち着かない。」


この3年間で、以前では考えられないような言葉が子供たちから聞こえるようになりました。


そして、知っているのはマスクの顔だけで、友達の顔を一度も見ることなく迎える卒業式。


この異常な状況に私たち大人も心が痛みます。と同時に、健やかな成長を願う子供たちにとって、この「異常」が「日常」になってしまわないかと心配になる今日この頃です。





春は花屋にも明るいパステルカラーの花がたくさん並び、店内が1年で一番華やかになる季節。


卒業式のお花のご注文を頂くたびに、こんな春の花々のような明るい笑顔があふれる卒業式になることを切に願うばかりです。


世の中はコロナ禍収束に向かって確実に進んでいます。国の方針では新型コロナがインフルエンザと同じ5類の感染症扱いになるとのニュースも。


この流れによりマスクの着用からも徐々に解放されることでしょう。


今年はようやく3年越しの春の訪れかもしれませんね。







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