連日、気温が30度を超える日が続いていますが、熱中症対策は万全でしょうか?
暑さに負けないように睡眠、食事をしっかりとって夏を乗り切りたいものです。

でも、大変なのは人間だけではなく花も同じ。
やはり気温が上がり過ぎると、切り花の日持ちは極端に短くなります。
花瓶に花を生けても、ひどい時には1日でしおれてしまうことも。
だから夏に花を飾ることを敬遠される方も多いのではないでしょうか。
暑いときにこそ、きれいな花を飾って癒されたいものですが、なかなか難しい問題です。
でも、諦めてしまったら花屋としては別の意味でも困ってしまうので。(笑)
今回は夏場に1日でも長く花を楽しむための方法をご紹介します。

①まずは涼しい部屋に飾ること。
夏場の鉄則です。かならず冷房が効いた涼しい部屋に飾りましょう。
できれば24時間冷房完備の部屋で。でも、これがかなりハードルが高いかもしれません。
昼間、仕事や用事で外出する時や、夜間の就寝時にはエアコンを切ってしまいがち。
でも、花はその極端な温度変化でダメージを受けてしまいます。
ですから、できるだけ温度差が少ない涼しい部屋に飾ってください。
②花瓶の水は毎日変えること。
室温が上がると花瓶の水が腐りやすくなります。バクテリアなどの雑菌が繁殖して、その汚れた水を吸って花が傷みます。
ですから、花瓶の水は毎日新しくして、もちろん花瓶も洗って清潔に。
さらには、花の茎の切り口を切り直してください。
理由は簡単、切り口に雑菌が付着しているからです。そのことで水を吸いにくくなっています。
切り口を新しくすることは、新しいストローに変えてあげるようなもの。花が水を吸いやすいようにしてあげましょう。
③切り花栄養剤を使う。
液体や粉末で販売されている切り花栄養剤をおすすめします。
これは花瓶の水に混ぜて使うもので、雑菌の繁殖を防ぐ成分や、切り花の栄養となる糖分が含まれているので、花の鮮度維持の強い味方になります。
実際、これを使用するかしないかでは花の日持ちが全く違いますので絶対必要ですね。
ちなみに当店でも販売していますし、切り花を1000円以上お買い上げの場合にはお試し用をプレゼントしています。しっかりとPR。( ^^)

④枝ものやワイルドフラワーを飾る。
それでも、切り花は日持ちが悪くて…。と敬遠される方には、ドウダンツツジなどの枝ものをおすすめします。
緑の葉が涼し気なドウダンツツジをシンプルに生けると、生花よりも断然長持ちしますし、部屋に爽やかな雰囲気を演出してくれます。

それでも…という方は最後の選択で、ワイルドフラワーを。
オーストラリアや南アフリカから輸入されるネイティブフラワーで、そのままドライにもなるので何の心配もいりません。
よく壁掛けのスワッグに使われる素材の花や葉で、ご存じの方も多いでしょう。
暑い気候の国で自生している植物なので最強の味方です。
夏はワイルドにいきましょう!

ということで、今回は夏に花を楽しむノウハウをご紹介しました。
「夏は花がすぐに傷むから…。」
なんて言わずに、ぜひご参考に生けてみてくださいね。
夏本番、暑さに負けない体力作りと、心の清涼剤に1輪の花を。